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NPO法人おどろ木ネットワークは、森と木の文化見直し、ものづくりや手仕事の知恵と創造力をもって、
活力ある地域社会の実現をめざします

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    木の抽出成分

木の抽出分とは


 木材はセルロース、ヘミセルロース、リグニンを主成分としていますが、2〜5%程度の抽出成分が含まれています。これらは、樹種特有の性質を与えており、人間の健康に良くも悪くも影響を与えたりします。青森県での身近な例はヒバ材に含まれるヒノキ地オールやウルシの木のウルシオールです。また、昔、建具屋がよく使った外材にベイスギ(ウエスタンレッドシーダー)という木材がありましたが、これにはネズコンという喘息に関与する抽出成分があることが分かっております。

○抽出成分の採取方法
 有機溶媒や水、水蒸気蒸留などで留出される成分を抽出成分といいます。比較的簡単なのが水蒸気蒸留です。画像で検索してみてください。

■ヒバ油

○ヒバ油の採取方法
 ヒバ油が水蒸気と共沸する性質を利用して採取します。ヒバオガ粉に水蒸気を通し(蒸して)そこから発生した蒸気を冷却すると凝結して水と油が溜まります。これを分離してヒバ油を採取します。
○ヒバ油の脱脂方法
 木材から油分を除去したい場合も同様に蒸気を使います。これは脱脂と言われる、木材乾燥操作の一つです。

■ヒノキチオール
 ヒバに含まれる不飽和七員環化合物で、1936年、タイワンヒノキから野副鉄男先生により発見・命名されました。ヒバが赤茶色に変色してしまった経験はないでしょうか?これはヒノキチオールが鉄分と反応してヒノキチンとなった現象です。私の経験では酢酸ビニルエマルション等の酸性環境下て゜刃物の研ぎカス等の鉄分が反応を促進ざたものと考えております。

■クロモジ油

 現在、青森市の中田氏が量産と効率、商品化の研究を行っております。ヒバと同様に水蒸気蒸留によって採取します。